経済のグローバル化が急激に進む昨今では、世界の為替変動の原因を知ることが輸出・輸入ビジネスだけでなく外貨預金、FX(外国為替証拠金取引)などでも利益を上げるための必要項目となります。
日本円が1ドル80円台前半という円高になったそもそもの始まりは、2008年のアメリカ金融危機がきっかけです。
2008年9月、投資銀行リーマン・ブラザーズの破たん(リーマン・ショック)をきっかけに世界的大不況が勃発。
「リーマン・ブラザーズのような大手でさえ潰れてしまうのだから、アメリカのドルは大丈夫だろうか?」と不安が世界中で広がりました。
そして、「ドルは持ってない方がいいかもな・・・」と思う人が増えていきました。
その結果、アメリカの信用が落ち、ドルの価値が下がった、つまり、ドル安状態になったのです。
なんとかしてお金を増やしたいと考えている世界の投資家は、アメリカのドルでお金を持っていると、ドルが下がってしまうから損をすることになってしまいます。
そこで、投資家たちは「アメリカドルではなく、他の国のお金を持とう!」と考えました。
その結果、アメリカドルを売って、ヨーロッパのユーロを買う投資家が急増しました。
しかし、そんなヨーロッパでも大きな危機が潜んでいたのです・・・。